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単、衿付け   

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これは襟肩空きの補強に使うものです(下が完成形)。2寸四方の生地を正バイヤスに折り、それを5分の巾に切り、その中心を小針に縫って、ちぢめる。バイヤスを生かして、輪の方をこてで伸ばすと下のようなものが出来る。私達お稽古仲間では、これを ”ぎょうざ” と名付けています。

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着物の裏、襟肩空きの部分に絹しつけ糸で縫いつける。右が後、左上の仕付け糸でとじている部分は、前回この着物が袷として仕立てていた時の襟肩空きの位置です。今回は繰越部分に襟肩空きをあけています。この仕立て方法は、着丈が短い時にする方法です。丈がほんの僅か長くなります。

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衿を付けました。右が前身ごろです。昔の着物は掛け衿など短く仕立てていましたが、現在は2寸ほど長く仕立てます。そうすると、衿の生地が足らなくなり、この着物のように地衿に別布をつないで仕立てます(左の黒い生地)。掛け衿を付けるのでこのつないだ部分は隠れるのです。仕立て替えの着物は、見えないところで工夫が必要になってきます。

余談ですが、着物は四角い生地をほぼ直線に縫って作られています。仕立て替えの時、見頃の前後を替えて、痛みやすいお尻の部分や膝の部分の位置を替えて仕立てるのです。この着物のような紬は裏表をひっくり返して仕立てることもします。長く使えるように考えて、痛み部分や、焼け部分などを隠して仕立てるのです。しかし、この着物は、繰越位置に肩空きを作っているので、もう前後の取替えは出来ません。裏表のひっくり返しは出来ますが~。
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by tsubara_tsubara | 2010-04-09 20:31 | 和裁のお稽古